国際バカロレアとは? プログラムや概要を徹底解説!
読み終えるまで
- 国際バカロレアとは何かを知りたい
- 国際バカロレアにはどのようなプログラムがあるのか知りたい
- 国際バカロレアのメリットを知りたい
みなさんは国際バカロレアやIBという言葉を聞いたことがありますか?
実はこの国際バカロレアとはグローバル教育と大きな関わりがある言葉で、近年は日本でも注目されるようになっています。子どもにバイリンガルになって欲しい方にとっては、この国際バカロレアについて知っておくと良いのではないでしょうか。
今回はこの国際バカロレア(IB)について徹底解説していきます。
国際バカロレア(IB)とは
国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)はジュネーブに本部を置く国際バカロレア機構が提供する国際的な教育プログラムです。4つのプログラムから成り立っており、世界のどの学校でも通用する資格と教育とされています。現時点で世界140以上の国・地域、5,119校ににそのプログラムが導入されています。
日本での国際バカロレア
近年、日本でもこの国際バカロレアへの関心が急速に広がっています。その背景として国内のグローバル化が進み英語を重要視する企業が増えたことや、2020年から新しい学習指導要領が実施され、英語教育が見直されたことから、日本人の英語に対する意識が上がったことが考えられなす。
また、「2022年度までに国際バカロレアのDP(高校レベルにおけるIB資格)校を200校にする」という目標が定めらたことで、国として政策に取り組んでいくという」意思表示も、国際バカロレアが関心を集めるきっか気になった理由の1つです。
国際バカロレアの目的
国際バカロレアの学習者像
すべてのIBプログラムは、国際的な視野をもつ人間の育成を目指しています。人類に共通する人間らしさと 地球を共に守る責任を認識し、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する人間を育てます。
国際バカロレアでは以下の10の人物像に該当するような人物を育成することを掲げています。
- 探究する人
- 知識のある人
- 考える人
- コミュニケーションができる人
- 信念を持つ人
- 心を開くひと
- 思いやりのある人
- 挑戦する人
- バランスの取れた人
- 振り返りができる人
国際バカロレアの創立目的
国際バカロレアはこれらの目的を達成するために創立されました。
創立目的
- 子どもたちが世界の複雑さを理解し、それに対処できるよう育成する
- 未来に対して責任ある行動をとるための態度、及びスキルを、子どもたちに身に付けさせる
- 国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を与え、大学進学へのルートを確保する
このように明確な教育方針があり、それにしたがって教育プログラムが作成されています。これらを満たすような人材が世界で活躍できるリーダーになるのも不思議ではありません。
国際バカロレアの理念
以下は国際バカロレアの理念です。
全人的教育においては生徒が各教科の知識や国際的な視点を身につけることに加え、社会に望ましい貢献をするためのスキル・価値観、そして行動する意思を身につけることの重要性に言及しています。 そしてコミュニティにかかわる責任ある市民となること、人生体験を豊かにしえる芸術や娯楽、スポーツに触れることも、全人的な教育を完全にするうえで重視しています。
このように、さまざまな違う種類の経験を重要視しており、多様性を一つの教育理念として取り入れてることが読み取れます。
国際バカロレアを構成する4つのプログラム
国際バカロレアは4つのプログラムから構成されてます。
それぞれの概要を以下の表にまとめてみました。
対象年齢 | 教育課程 | 内容 | 言語 |
3-12歳 | PYP (Primary Years Programme) | 精神と身体の両方の発達。 | 使用言語は何語でもよい。 |
11-16歳 | MYP (Middle Years Programme) | これまでの学習と社会のつながりを学ぶ。 | 使用言語は何語でもよい。 |
16-19歳 | DP (Diploma Programme) | Bからカリキュラムが提供。学習期間は2年。 | 使用言語は英語、仏語、スペイン語。 |
16-19歳 | CP(Career-related Programme) | 主に就職や専門学校進学を目指す生徒のために社会に出て役立つスキルを習得させるもの | 使用言語は英語、仏語、スペイン語。 |
PYP、MYP、DP、CPとそれぞれ対象年齢や言語が設定されており、また年齢別ごとに違う目的が設定されています。
それぞれにを詳しくみていきましょう。
PYP(Primary Years Programme)
対象年齢が3-12歳のプログラムで、精神と身体の双方の発達を目指します。母国語で受講することが可能です。PYPでは言語、社会、算数、芸術、理科、体育(身体・人格・社会性の発達)の6つの基礎科目の学びがありますが、教科ごとに授業を行うのではなく、以下の6つのテーマをもとに教科を超えた横断的な学びが展開されています。
PYPの6つのテーマ
- Who we are(私たちは何者なのか)
- Where we are in place and time(私たちはどのような場所・時代に生きているのか)
- How we express ourselves(私たちはどのように自分を表現するか)
- How we organize ourselves(私たちは自分たちをどう組織しているのか)
- How the world works(世の中の仕組みについて)
- Sharing the planet(地球の共有について)
MYP(Middle Years Programme)
対象年齢が11-16歳のプログラムで、これまでの学習と社会のつながりを学びます。母国語で受講することが可能です。得た知識を活用し、生徒が複雑なグローバル課題に対する認識を深めていけるよう「言語と文学」「言語の習得」「個人と社会」「理科」「数学」「芸術」「保健体育」「デザイン」の8教科に取り組みます。
また、MYPでは、人間の共通性に焦点を当てたAOI(Areas of Interaction:学習の相互作用のエリア)である5つの分野(「学習方法」「コミュニティと奉仕活動」「人間の創造性」「多様な環境」「保健教育と社会性の教育」)と関連させることで、子供たちに教科内容と実社会を連携させて考えさせます。
DP(Diploma Programme)
対象年齢が16-19歳のプログラムで、所定のカリキュラムを2年間履修し、最終試験を経て所定の成績を収めると、国際的に認められる大学入学資格(国際バカロレア資格)が取得可能なプログラムです。DPは「日本語DP」の科目を除き、英語、フランス語、またはスペイン語で実施されます。海外大学だけでなく日本国内の大学への入学資格しても使用することが可能になっており、PYPやMYPを履修していなくても履修することができます。
また、MYPでは、人間の共通性に焦点を当てたAOI(Areas of Interaction:学習の相互作用のエリア)である5つの分野(「学習方法」「コミュニティと奉仕活動」「人間の創造性」「多様な環境」「保健教育と社会性の教育」)と関連させることで、子供たちに教科内容と実社会を連携させて考えさせます。
CP(Career-related Programme)
対象年齢が16歳-19歳のプログラムで、キャリア教育や職業教育に関連したプログラムです。生涯のキャリア形成に役立つスキルの習得を重視しており、一部の科目は英語、フランス語、またはスペイン語で実施されます。就職や専門学校進学を目指す生徒のために社会に出て役立つスキルを習得させることが目的で、各学校が実施するキャリア関連学習が提供されます。
国際バカロレアのメリットとは
メリット
- 大学入試で有利
- 国際基準の教育を受けられる
- グローバルな視野が手に入る
大学入試で有利
やはりなんといっても海外大学への入学が有利になりことが最大のメリットです。海外で国際バカロレアプログラムは高く評価されており、日本でも近年注目を浴びています。世界で認められている資格の一つなので、大学受験の際に様々な国の大学への入学資格を得ることができます。今後も知名度が上がり続け価値が上がっていくことが想定されます。
国際基準の教育を受けられる
国際バカロレアの教育では、多様性を身につけることを重要視しています。プログラムの中で多様な科目を学び、日本の教育では手に入れることが難しい世界基準のグローバルな視野を手に入れることができます。
グローバルな視野が手に入る
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