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幼児の英語教育は必要なの?早期教育の効果を解説!

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小さな子供がいる家庭の方で、早期教育を検討されている方は多いと思います。幼児を対象とした様々な教室は年々増加しており、最近では、幼児から複数の習い事を始めることも珍しくありません。みなさんが子供の時に英語に触れられる機会などありました?自分はこんなに早くから英語なんて触れていなかった、という方もいるでしょう。しかし、時代が変化するのにあわせて、教育方法や常識も変わっていきます。

今回は、現在注目されている英語の早期教育について説明していきます。

早期教育とは?

まず「早期教育」という言葉はどういう意味でしょうか。早期教育とは、未就学児の段階から実施する教育のことです。つまり、小学校に入る前から子供に何かを学ばせるということです。早期教育が注目されている理由として、若ければ若いほど脳が柔軟であるため、たくさんのことを効率よく吸収できるゴールデンタイムと信じられているからです。実際に早期教育にはどのような効果があるのでしょうか?

早期教育の効果

早期教育で得られる効果はいくつかあります。

早期教育の効果

基礎学力を伸ばせる

習得するのが難しいと言われている分野であっても、脳が柔らかい幼児期にはたくさんのことを吸収することができます。特に、言語学習においては、早期教育がとても重要であり、0-5歳の間で基礎が出来上がります。つまり、0-5歳の間に英語に触れているか触れていないかで、将来の言語習得に大きな差が生まれます。

子供に自信がつく

幼児の時から教育を経験することで、学ぶことに自信を持つことができます。どんなに小さなことでもいいので、学びによる成功体験を得ることはとても大切です。小さな成功体験を数多く経験することで、その後の学習において自信を持てるようになります。より早い段階でスタートダッシュをきり、幼稚園や保育園、小学校でアウトプットすることによって、さらに大きな自信につながります。

子供が興味や関心を持つ可能性を大きくする

小さな時から触れているものに興味を持つことは自然なことです。例えば、幼少期からボールに触れていれば、サッカーやスポーツに興味を持つでしょう。また、幼少期からピアノに触れていれば、音楽や楽器に興味を持つでしょう。それと同様に、幼少期から英語に触れられる環境があれば、自然と英語のドラマや音楽などに興味が生まれる可能性は大きくなります。興味や関心を持つことは学びにおいて最も大切なことなのです。

主な早期教育の例

では、どのような早期教育が人気なのでしょうか?

主に早期教育で対象とされている習い事は以下のものです。

早期教育の習い事

特に最近では英語とプログラミングが人気です。グローバル化・デジタル化に伴い、どちらも今後の社会で重要な能力になると言われています。英語とプログラミングを幼少期のころからすでに学び始めることは、将来のキャリア形成において、とても大きなアドバンテージになりそうです。

日本での子供の英語教育の現状

ここでみなさんが気になるのは、英語に関しての早期教育に関してだと思います。

まずは日本での英語教育の現状を見てみましょう。

2020年から新しい学習指導要領が実施

2011年に5・6年生を対象とした英語学習は始まっていましたが、2020年より3・4年生から「外国語活動」が必修化されました。このことから国として英語に力を入れていくという方針が伺えます。この新しい学習指導要領の改訂が、英語の早期教育が注目されている理由の一つなのです。

「何歳から英語学習を始めますか?」アンケート結果

「お子様は何歳から英語学習を始めましたか?(始めたいですか?)」というジョインスターが行った10歳以下のお子様を持つ保護者に向けたアンケート(52人対象)によると、最も多かった回答が「3歳から(16人)」でした。次いで「2歳から(10人)」「4歳から(8人)」でした。最も多かった理由は「幼稚園での英語学習(英語活動)があり、興味を持った」でした。

海外での子供の英語教育との比較

海外の英語教育と日本の英語教育を比較することで、早期英語教育でどれくらい効果があるのかをイメージしやすくなります。

同じアジアでも英語力の高いフィリピン

同じアジアの国としてフィリピンを例に見てみましょう。

フィリピン人の英語力はとても高く、実はオンライン英会話で多くのフィリピン講師が活躍してるのをご存じでしょうか。国内でも多数のフィリピン人英会話講師が存在します。フィリピンでは、6歳(小学一年生)から英語学習が開始されます。日本の小学校6年間で英語を扱う時間はおよそ200時間強とされている一方、フィリピンではその約10倍である2000時間ほど英語に割かれています。

非英語圏で英語力No.1のオランダ

オランダは非英語圏の中で最も英語力が高い国と言われていて、オランダの英語教育は早くて4-5歳から任意で始まります。遅くても10歳までに英語の授業を開始しなければいけないと法律で定められているのです。そしてオランダのほとんどの小学校が1年生の時から英語を第一外国語として導入しています。それゆえ、人口の94%がバイリンガルだというのです。もちろんそれ以外にも色々な要素があると思いますが、やはり早いうちに英語学習を始めることは大切だと伺えます。

英語教育はなるべく早い方がいい!

やはり、義務教育で英語を早く、そして多くの時間を費やす国は英語力が高い傾向にあります。一概に英語能力の高さが、全て英語教育による効果だとは言えませんが、英語を早い段階で学習することによって得られる効果は大きいでしょう。日本で早期英語教育が重要だと認識されはじめていることは、いい傾向だと言えます。

幼児の英語教育のメリット

幼児から英語教育を始めることで得られる3つのメリットについてご紹介していきます。

幼児の英語教育のメリット

英語の音に慣れる

英語学習において「英語耳」は大切です。「英語耳」とは英語の発音をしっかりと聞ける能力という意味で、言葉の周波数が大きく関連しています。実は英語と日本語では周波数が異なり、周波数の変化が原因で日本人は英語を聞き取ることが難しいと言われています。しかし、幼少期にこの英語耳を鍛えることによって、英語の音(=英語の周波数)に慣れることができ、リスニング能力が格段に上がります。

英語に興味を持つ可能性が大きくなる

これは英語に限らずなのですが、幼少期の頃から身近にあるものに興味を持つことは自然なことです。興味を持つことができれば、自主的に英語のコンテンツを求めるようになります。例えば、日本のドラマよりもNetflixで海外のドラマを見たくなり、英語を学ぶモチベーションが上がるといった好循環も期待することもできます。また、将来留学や海外大学に進学したいという気持ちが生まれてくる可能性も大きくなります。

英語脳を習得できる

英語脳を習得するということは、英語を英語のままで理解することができるということで、英語を聞いた時に日本語を介在せずに英語のままで理解することを意味します。特に日本の英語教育では、英語を日本語に翻訳したり、英語を日本に翻訳したりしながら、英語の授業を進めていきます。テストでも翻訳能力が問われます。このような学習経験が英語脳を習得することを実は難しくしているのです。この翻訳して理解するということに慣れてしまうと、英語を英語のまま理解することの難易度が一気に上がります。そのため、幼少期のうちに英語を英語のまま理解する感覚を経験することが大切なのです。

まとめ

現在、注目を浴びている英語の早期教育ですが、今後も重要性はますます大きくなると予想されます。幼少期は頭が柔軟で色々なことを吸収できる期間なので、子供にたくさんの習い事をさせたいという気持ちになってしまいがちです。しかし、一番大切なのは興味・関心を大切に育てることです。そのため、子供が楽しめる範囲で、英語に触れられる環境を用意してあげることが重要です。この記事が子育てに少しでも役立つことを願っています。