バイリンガル教育のメリット・デメリットを徹底解説!何がおすすめ?
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- バイリンガル教育のデメリットを知りたい
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英語は子供の習い事の中でもトップレベルで人気です。英語教育に力を入れている親御さんであれば、将来子供にバイリンガルになってほしい、と願う人は多いと思います。バイリンガルであることは、今の社会でとても大きなメリットです。受験でも有利であり、就職でも役に立ちます。国際化がますます進んでいくことになるので、今後もバイリンガルの価値は上がっていくでしょう。
そこで今注目されているのが、「バイリンガル教育」です。
バイリンガル教育とは、様々な解釈や定義がありますが一般的には、実用的な英語を身につけるための教育方法、という意味として使われています。
バイリンガルと聞くと、帰国子女のことを指していると思われている方は多いですが、実は日本にいながらバイリンガルを育てることはできるのです。
バイリンガル教育で得られるメリットは、英語能力以外にもあります。実はバイリンガルを対象とした研究は世界各国でされており、バイリンガルになることで得られる恩恵は数多く証明されているのです。
しかし、反対にバイリンガル教育のデメリットについても気になりませんか?どのようなリスクがあるのかを事前に知っておくことは、今後バイリンガル教育を考えてる方にとって非常に重要です。
今回の記事では、バイリンガル教育のメリット・デメリットを徹底解説していきます。
バイリンガル教育のメリット
バイリンガル教育で得られるメリットはたくさんあります。早速、気になるメリットについて見ていきましょう。
- 様々な視点から物事を考えられるようになる
- 問題解決能力が向上する
- 外国語の習得スピードが早くなる
- 学びの可能性が広がる
- 健康面でのメリット
様々な視点から物事を考えられるようになる
多言語でニュースやソーシャルメディアの投稿を読むことができれば、自分と違ったナショナリティーの人たちの意見や感情を知ることができます。そして世界の様々な価値観に触れることによって、社会的な問題に関心を抱くようになります。
日本人はモノリンガル(普段の生活で一つ言語しか使用しない人)で、日本人や日本のメディアが発信している小さな情報源にしかアクセスできません。母国語ではない外国語を学ぶということは、多様性を理解できる豊かな心を育むことに繋がるのです。
問題解決能力が向上する
海外の幼児を対象とした研究結果によれば、バイリンガルである幼児は、モノリンガルである幼児に比べて問題解決能力が優れていると言うことが判明したようです。
また、バイリンガルスピーカーはモノリンガルよりも認知的な利点、特に認知的柔軟性と選択的注意に関する利点を得ることができるという研究結果もあります。
外国語の習得スピードが早くなる
東京大学などの研究グループによると、日本人49人を対象に行った実験で、トリリンガルの人はバイリンガルよりも新しい言語を習得するのに必要な時間が短いことがわかりました。バイリンガルが新しい外国語の音声を聞いて学ぶ際に、その音から視覚化してイメージできる能力が高くなるそうです。音と映像を繋ぎ合わせて言葉の意味を理解することは、言語を学ぶ最も理想的な方法です。つまり、バイリンガルの場合はその理想的な方法で、直感的に外国語を学ぶことができるのです。
学びの可能性が広がる
英語を習得してしまえば、学びの可能性が一気に広がります。一番想像がつきやすい例でいうと、海外大学への進学です。英語で授業を受けることができれば、海外の大学に進学することができます。例えば、コンピュータサイエンスの分野ではアメリカの大学が抜きん出ていますが、英語で授業を受ける能力がなければ、そもそも検討することさえもできません。つまり、英語を習得したおかげで、グローバルな環境、最先端の設備で興味のある分野を学ぶ機会を得られるのです。
最近では、ミネルバ大学などのオンラインで完結できる世界でも有名な大学が出てきているので、英語能力があれば、国内にいながらも質の高いリソースを使って学ぶことができます。
健康面でのメリット
バイリンガルであることが、認知症やその他のアルツハイマー病の発症を遅らせるという研究結果があります。また、バイリンガルの人は脳卒中から回復する確率が2倍高いという研究結果も存在します。複数言語を利用することは、脳に良い影響を与えるのです。このような健康面でのメリットはあまり知られていませんが、バイリンガル教育によって将来の病気のリスクをも減らすことができるのです。
バイリンガル教育のデメリット
バイリンガル教育のデメリットについても、しっかりと理解しておくことが重要です。それではデメリットについてご紹介します。
- セミリンガルになる恐れがある
- 経済面の負担が大きい
- ある程度の時間を割かなくてはいけない
セミリンガルになる恐れがある
バイリンガル教育を語る上で必ず知っておきたいのが、セミリンガルになってしまうリスクについてです。そもそもバイリンガルにはいくつかの種類があり、その中の一つのセミリンガルとは、二つの言語をどちらも流暢に使えない状態のことを言います。二つの言語の能力が中途半端になった結果、自分が表現したいことを上手く表現できなかったり、物事を論理的に考えることが難しくなってしまいます。
バイリンガルについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
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経済面の負担が大きい
インターナショナルスクールはその典型です。小学校を例として見てみましょう。国公立小学校は無料ですが、一般的な私立小学校の1年間の学費は約90万円です。一方、インターナショナルスクールの場合だと、安くても約250万円ほどと言われています。小学校に入ってから卒業するまでで比較してみると、なんと約960万円もの差があります。それに加えて、学習塾や英会話スクールなどの料金を加算すると、莫大な金額になってしまいます。もちろん、工夫や努力次第では料金コストを下げることもできます。
1年間でかかる学費
6年間でかかる学費
公立小学校
無料
無料
私立小学校
約90万円
約250万円
インターナショナルスクール
約540万円
約1,500万円
ある程度の時間を割かなくてはいけない
経済的なコストと同様に、時間的コストも必要になってきます。学校が終わった後の学習塾や英会話スクールや、自宅でできるオンライン英会話や学習教材など、例を挙げるとたくさんあります。日本はモノリンガルの国なので、できるだけ多くの時間を割いて、できるだけ長く英語に触れられる環境を作り出す必要があります。
おすすめのバイリンガル教育
国内でできるバイリンガル教育の例として、いくつかご紹介します。
- インターナショナルスクール
- 英会話スクール
- 英語学童・アフタースクール
インターナショナルスクール
デメリットのセクションで、経済面でのコストがかかる例としてインターナショナルスクールをご紹介しました。しかし、国内でバイリンガルを育てる一番手堅い方法が、やはりこのインターナショナルスクールです。
インターナショナルスクールに通うことで、英語力はもちろんのこと、思考力や探究心など、英語以外の能力を伸ばすことができます。なぜかというと、インターナショナルスクールでは様々な国籍、多様な文化が存在しているため、一般的な学校に比べて、個性が尊重されやすいからです。そもそも「他のみんなと違って当たり前」という価値観に触れることで、自分のやりたいことを追求することに繋がります。その結果、思考力や探究心といった、学びに大切なベースを養うことができるのです。
英会話スクール
ここで言う英会話スクールとは、実用的な英語にフォーカスしたスクールのことを意味します。資格対策や学校のテストにフォーカスした学習塾とは区別します。
英会話スクールは大手から個人経営まで、様々な形態が見られますが、注目するべきポイントは「講師」です。
例えば個人経営の小さなスクールでも、子供のことをよく理解し、英語が楽しいものなんだということを子供に教えられる、伝えられる人が講師であれば、子供の英語に対する気持ちや考え方にポジティブな影響を与えることができます。講師によって、バイリンガルへの可能性は大きくなるのです。
反対に決められたカリキュラム・方針通りにしかレッスンできない講師が担当になった場合、「英会話 = 面白くない時間」というネガティブな印象を子供が持ってしまう可能性があります。英語が最も上達する大事な時期に、もし英語が楽しくないものというイメージを持ってしまうようなことがあれば、大きなダメージとなります。
会社・スクールの方針で、「子供の興味・関心を大事にする」のようなコンセプトを掲げているのであれば、より選別しやすいです。
経済的なことや、始めるためのハードルの低さを考慮すると、英会話スクールが最も現実的で、費用対効果が高いといえます。
英語学童・アフタースクール
英語学童・アフタースクールは、学校が終わった後に過ごせる学童のような場所です。普通の学童の違いは、英語に触れられる環境があるということです。例えば、英語のアクティビティがあったり、ちょっとした英会話レッスンも採用しているところもあります。気軽に始められるので、手始めにはちょうど良いかもしれません。
まとめ
様々な研究により、多くのメリットがあることがわかってきているバイリンガル教育。一方で、デメリットやリスクがあることも同時に知っておく必要があります。ちょっと前だと、帰国子女のような限られた人だけが英語を話せるとされていましたが、国内でもバイリンガル教育によって、バイリンガルを育てることができます。
徐々にメリットや教育方法が浸透してきて、一般的になってきているバイリンガル教育ですが、今後はもっと進化を遂げていくでしょう。もしかしたら、トリリンガル・マルチリンガルが普通になる未来が訪れるかも知れません。